夏の食卓に彩りを添える京野菜「伏見とうがらし」。
辛みが少なく、やさしい甘みと独特の香りが特徴で、京都では昔から親しまれてきた伝統野菜です。
今回は、その伏見とうがらしとちりめんじゃこを合わせた炒め煮をご紹介します。
京都では「伏見とうがらしとちりめんじゃこの炊いたん」をいいます。
伏見とうがらしとちりめんじゃこの炒め煮は、ご飯のお供にはもちろん、お酒のおつまみにもぴったり。
シンプルな材料でさっと作れるのに、旬の味わいをしっかり楽しめる一品です。
京都の家庭料理を気軽に味わってみませんか?
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京野菜「伏見とうがらし」とは?

京丹波にある道の駅「和」で購入した「伏見とうがらし」です。

伏見とうがらしを手に取ると、こんなに長いサイズで、夏の京都では昔からよく食べられています。
炒め煮の他、ただ焼くだけで、かつお節と醤油をかけて食べるのもおすすめです。
- 伏見唐辛子(伏見とうがらし)の特徴
- 辛みがほとんどない
→ 見た目は細長い青唐辛子に似ていますが、辛さはなく、むしろほんのり甘みがあります。
たまに驚くほど辛いのにあたる場合があり、その時は「はずれ~」と食卓の会話がはずみます。
果肉がやわらかい
→ 炒めたり煮たりすると柔らかくなり、味がよくしみこむ。
旬は夏(6〜9月)
→ 京野菜として古くから親しまれてきた伝統野菜。
料理用途
→ 炒め物、煮物、天ぷら、お浸しなど幅広く使える。おばんざいには欠かせない存在。
伏見とうがらしとちりめんじゃこの炒め煮のレシピ
- 材料
- 伏見とうがらし 150g
ちりめんじゃこ 10g
醤油 大2
みりん 大2~3
- 作り方
- 1 伏見とうがらしを半分に切り、
ヘタと種をとり、約5ミリの幅に切る。
2 フライパンに1とちりめんじゃこ
そして調味料を入れて火にかける。
3 焦げないように火にかけ
全体がしんなりして、調味料が無くなってきたら出来上がり
※ 私が育った家では、種は取らないで、ヘタだけ取り除いて輪切りにするだけです。
薬膳的観点から言えば
種にはビタミンA、ビタミンE、カリウム、鉄分などが含まれて栄養があります。
というわけで、とらないでもOKです。
- 美味しく作るコツ
- ・伏見とうがらしは炒めすぎず、食感を残す
・甘めに仕上げるとご飯に合う
・ごまをふって香りをプラスしても◎
どんな料理に向いている?辛くない唐辛子の比較表
品種 | 特徴 | 向いている料理 |
---|---|---|
伏見唐辛子 | 細長く柔らかい。上品な甘み。京野菜ブランド。 | 炒め煮/お浸し/煮びたし/京風おばんざい |
甘長とうがらし | 全国流通。味や形にばらつきあり。 | 炒め物/煮物/天ぷら |
万願寺とうがらし | 大ぶりで肉厚、甘みが強い。「唐辛子の王様」。 | 焼き物/肉詰め/揚げ浸し |
ししとう | 小ぶりで辛い実が混じることも。 | 焼き物/素揚げ/天ぷら |
- 🔑 違いを一言でまとめると
- 一般的な唐辛子 = 辛味を加えるスパイス的な存在
伏見とうがらし = 辛くない、野菜として食べる唐辛子
まとめ
京野菜「伏見とうがらし」の旬を味わえる炒め煮は、冷蔵保存で2~3日。
夏の作り置きおかずとして作っておくと、とっても便利なおかずです。
京野菜の「伏見とうがらし」のレシピとして書かせていただきましたが、
「伏見とうがらし」が手に入らない地域の方には、甘長とうがらし・ししとう・ピーマンでも作ることが出来ます。
「伏見とうがらし」という名前と品種は京都固有で、京野菜ブランドのひとつです。
地域によっては伏見とうがらしではなく、甘長とうがらしとして、店頭に並んでいる場合もあります。ピーマンを使えば、1年中作り置きできるので、お弁当の箸休めにも重宝です。
道の駅 和(和知)
夫婦で道の駅めぐりが大好きで、道の駅「和(なごみ)」には、よく行きます。

夏の間は、由良川で捕れた鮎の塩焼きの焼きたてが食べられます。
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